日本人の肥満を解消するには?
日本人レベルの肥満は、肥満症(BMI値で35以上)までいってない方がほとんどです。栄養障害も基本的にはありません。そこで、糖尿病のカロリー計算がいいということになりましたが、糖尿病でもない人が続けられるはずもないので、やせるために必要な栄養素をたっぷりとるという作戦で実験が行われました。
しかし、脂肪を燃焼させるビタミンB2や、コレステロールを排泄させるレシチン、ビタミンCやEなど代謝を上げる栄養素を補給しようと、やせるために必要な栄養素をたっぷりとったところ、やせるのではなく、逆に太ってしまうという結果になりました。
ではなぜ太るのか?
今の食事は、理論的には、カロリーに見合った量のビタミンやミネラルがとれていないのではないでしょうか?つまり現代食はすべての栄養素において栄養過剰なのではなく、副栄養素において部分的栄養失調の状態にあり、つまりカロリーはしっかり取れている割に、それに見合った量のビタミンやミネラルというカロリーを代謝する方の栄養素が取れていないために、代謝しきれないカロリーが蓄えられるので太るのではないかという考えになりました。
これまでの常識を覆す疫学データ
96年に、βカロチンは非喫煙者には効果がない、喫煙者ではむしろ肺ガンが増えることを示したアメリカの一連の大規模な臨床試験の結果がでました。
緑茶と胃がんという話がありますが、緑茶の癌予防効果は日本ではよく言われていて、カテキンの抗酸化作用であるといわれていましたが、実際のデータは、試験管とか動物実験のデータが中心でした。最近の研究の結果、緑茶を1日1杯も緑茶を飲まない人も5杯以上飲む人でも、胃がんの発症リスクは変わらないということがわかりました。
疫学の場合も、主に症例対照研究と言われるような、もう癌になった人に昔のことを聞くような、相対的に信頼性の低い研究が多かったのです。
疫学データの変化と臨床の対応は?
日本人の稀有な食歴でつくりあげられた遺伝性や代謝システムは、日本人独自の遺伝性、たとえば、モンゴロイドに倹約遺伝子が多いとか、農耕民族か牧畜民族かも、乳糖不耐症という遺伝子の違いであり、そういう部分では絶対に違いがあります。戦後50年は日本人としての宿命を配慮した食の取り方ではなくなってしまったのではないでしょうか?

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