Part2

B群ビタミンで、心臓病の再発が減少
冠動脈狭窄を治療した患者に、B群ビタミン(葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12)のサプリメントを6ヶ月投与したところ、11ヶ月後の狭窄の再発率が38%低下しました。スイスのグループによるこの研究は、米国医師会雑誌2002年8月28日に報告されました。
高ホモシステイン血症
アミノ酸のひとつであるホモシステインの血中濃度が高いと、動脈硬化のリスクが高まり、ひいては(冠動脈の閉塞や狭窄が原因でおこる)心筋梗塞や狭窄症のリスクが高まることが、新しい仮説として注目されている。
高ホモシステイン血症が動脈硬化を起こすメカニズムとして、LDLコレステロールの血管壁への沈着を促進する、血管平滑筋細胞の増殖やコラーゲン繊維の合成を刺激する、血管内皮細胞の働きを障害するなどが、考えられています。
いっぽう、ホモシステインの代謝には、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12が関わってる。そのため、これらのビタミンをサプリメントとして補給すれば、ホモシステインの血中濃度が下がり、動脈硬化や冠動脈疾患の予防につながるのではないかと期待されている。
再発率が38%低下
今回の研究は、冠動脈の狭窄を、心臓カテーテルの先端の風船をふくらませて広げるなどして、いったん治療した患者553人を対象に行われました。
患者をランダムに2グループに分けて、一方のグループに(272人)には葉酸(1日1mg)、ビタミンB12(1日400mg)、ビタミンB6(1日10mg)を毎日飲んでもらいました。他方のグループ(281人)には、プラセボを飲んでもらいました。ビタミン剤の投与は6ヶ月間で終えましたが、追跡調査は11ヶ月間行われました。
その結果、はじめに治療をした冠動脈の狭窄が再発した非との割合は、ビタミン群が9.9%、プラセボ群が16.0%でビタミン剤の投与によって、リスクが38%下がりました。また、死亡・心筋梗塞・再狭窄に対する治療のいずれかが生じた人の割合も、ビタミンB群が15.4%、プラセボ群が22.8%で、ビタミン剤の投与によって、リスクが32%下がるという結果でした。
ビタミン剤の副作用としては、皮膚のかゆみが、ビタミン群の2人に生じたのみでした。
こうした結果から研究グループは、冠動脈狭窄の治療を行った患者に対して、葉酸・ビタミンB12・ビタミンB6を使ったホモシステイン低下療法を行うと、狭窄の再発をはじめとする病気の発生率を下げると結論している。

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