突然のぼせる、という更年期特有の症状は、女性ホルモンの低下が原因です。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似た作用を持ち、更年期の症状を改善してくれます。
閉経後になりやすい骨粗しょう症を予防し、コレステロールを下げるなどの作用を持っています。さらに、若い女性の生理の悩みを解消する効果もあります。 |
更年期障害とは? |
閉経前後の10年間をさします。この時期、女性の多くは多少なりとも体調の変化を感じるものです。特に女性を困らせるのが「ホットフラッシュ」とよばれるのぼせの症状です。
突然、顔がほてり、汗が噴き出して恥ずかしい思いをしたという女性は多いです。こうした症状の緩和に役立つのが大豆イソフラボンです。更年期特有の症状は、加齢によって女性ホルモンのエストロゲンの分泌が急激に低下するために起きます。更年期障害の治療に詳しい陳瑞東(ちんずいとう)クリニック(東京都中野区)の陳瑞東院長はこう話す。「ホットフラッシュを解消する効果が最も高いのはホルモンの補充療法です。しかし、日本ではホルモン剤に対する抵抗感が強いです。その場合の選択肢の一つとしてイソフラボンをとるのもいいでしょう。」
イソフラボンは大豆のえぐみ成分の一つ。女性の月経のリズムを調整するエストロゲンと似た構造を持ちます。そのため、体内に入ると本来エストロゲンの受け皿となるべき場所にくっつき、エストロゲンそっくりの機能を発揮します。「イソフラボンは更年期の女性ではエストロゲン不足による症状を改善し、若い女性では生理をかるくしてくれます。エストロゲンが不足していればその肩代わりをし、多過ぎる場合はエストロゲンを減らす方向に働きます。しかも副作用はないので、乳癌の手術をした人など、更年期障害の治療にホルモン剤を使えない人も利用できる利点があります」。また、骨からカルシウムが溶け出すのを抑える作用もあり、閉経後の女性に多い、骨粗しょう症予防にも役立ちます。 |
| 更年期の不調改善に効くイソフラボンのとり方 |
| 1日の摂取量 |
150から200mg(ただし、サプリメントは食事でとれない不足分を補うためと考えます。) |
| とり方 |
1度にまとめても1日数回に分けても良いです。 |
| こんな人に |
更年期特有の症状が気になる人、生理が重い人など。 |
| 効用 |
更年期障害の緩和、生活習慣病や骨粗しょう症の予防。 |
| 注意点 |
多めにとっても副作用はありません。若い女性の場合、生理期間が長くなることがありますが、続けるうちに元に戻ります。 |
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| イソフラボンはホットフラッシュを緩和する |
ホットフラッシュ回数の減少率
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43〜62歳の女性104人を2人組に分け、一方には大豆たんぱくを毎日60g(イソフラボン76mg含有)を、もう一方には同量の乳たんぱく質を毎日食べてもらいました。研究者が1日のホットフラッシュの回数を12週間記録。実験開始から2週間で大豆タンパク組のホットフラッシュ回数は急激に減少。減少率は15%高くなりました。
(データ:Obstetrics&Gynecology1998;Jan;91(1):6-11) |
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| イソフラボンは骨粗しょう症予防に役立つ |
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平均55.6歳の更年期の女性26人を2組に分け、一方にはイソフラボン40mg含有飲料を、もう一方にはイソフラボンを含まない飲み物を一日に1本ずつ2週間のんでもらった。その結果、イソフラボンを含有飲料摂取後は、摂取前に比べて、骨からカルシウムが溶け出すときに増加する尿中のデオキシピリジノリンが低下。カルシウムの流出が押さえられていることがわかりました。
(データ:『健康・栄養食品研究』vol.3 No.2 2000) |
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